ロード組み上げのススメ ~勧奨編~

梅雨で気持ちが滅入っているEQMEN RACINGの「もっちゃん」です。



最近、チーム内で<フレーム乗せ替え祭り>が起きており、私もそれに便乗してNEWフレームを購入したので、今回はそのことについて書いてみたいと思います。





今だと新規にフレームを購入する際に、流行りの「ディスクブレーキモデル」にするか、現行機材を流用するために「リムブレーキモデル」にするか悩みますよね。

「ディクスVSリム」のメリット、デメリットの記事はこちら




今回は

①現行機材の流用
②リムブレーキモデルの特価(嫁の説得材料)
③もう少しディスクモデル規格の様子見

の理由からリムモデルを選定しました。



最初に買ったロードバイクを含め、今回で4台目とまります。

2台目を完成車で買って以降は自身で「乗せ替え」を繰り返してきました。



初代 ラレー カールトンF


2台目 コルナゴ CLX3.0

コンポ乗せ替え他
3台目 ピナレロ GAN S(フレーム乗せ替え)
コンポ乗せ替え他


そして、4代目 サーベロ S3(現在、移植作業中)



自分で乗せ替え作業をすると、メンテナンスにも詳しくなりますし、ちょっとしたトラブルであればわざわさショップへ持って行かなくても解決できることが多々あるのでオススメです。いくつかメリットを紹介したいと思います。





<メリット1 メンテナンスに詳しくなる>

さわりでも書きましたが、自身で組むという事は、ロードバイクの仕組みを理解できるという事です。特にトラブルが発生した時に、その原因を理解できるかどうかはメンテナンスに大きな影響を与えます。シフト変則の不具合ひとつにしても、原因が、シフターなのか、ギアなのか、ワイヤー類なのか、フレームのハンガーなのかによって対応も変わります。

自身でできるその対処の引き出しがより多くなります。



<メリット2 機材に費用を回せる>

これは表裏一体かもしれませんが、自身で行えば工賃はかかりませんので、その分パーツのグレードアップや新しいアイテムを試したりできます。

但し、ある程度の工具は揃える必要があるので、そのあたりは難しいところです。ショップだとスモールパーツ類も工賃に含まれてる場合が多いですが、自作だとそれらも購入しなければならない場合があります。



<メリット3 楽しい>

これは個人的な感想でもあります。

模型や車もそうですが、自身でいじってカスタムすることは本当に楽しいです。

情報収集から、パーツ類の選定、組立、トラブルが発覚しての絶望感など、「乗るだけがロードの楽しみではない」と声を大にして言いたいです(笑)

特に面白いと思うのは、メーカーによって設計思想が違うため、組立易さ、メンテナンス性などに大きな差が出てきます。



例えば、配線関係をフレーム内装とする場合、フレーム取り込み部分の形状や大きさ、グロメット等の形状ひとつで作業効率が大きく変わってきます。



先代のピナレロは、BBを外さないとジャンクション部の配線接続ができなかったが、サーベロはBB下部に配線用のスペースがあり、BBを付けたままでも配線作業ができる。





ちょっと話は逸れますが、今回組立をしたサーベロの他メーカーとの違いについても少しだけ触れたいと思います。


フォークコラムがプレッシャーアンカーによるステム補強ではなく、スターファングルナットが打ち込まれたアルミスリーブをコラムカット後にエポキシ接着剤で接着する。メリットは軽量化と、プレッシャーアンカーのトルク管理やズレなどの煩わしさから解放されるが、いちど長さを決めると変更ができないデメリットも。



Di2用のバッテリーはダウンチューブ内に専用マウントにて固定。少し前までは内装対応フレームでも、専用のバッテリーマウントはなく、シートポスト内にバッテリーを固定することが説明書に書かれていたが、エアロフレームが流行った影響もあって、シートポストの翼断面化に伴うバッテリ―設置をどうするか悩んだ方も多いのではないだろうか。

専用のマウントがあると非常に便利。

この固定部分は内装、外装バッテリーにも対応している。


BBはサーベロ独自規格の「BBright」

フレームに圧入する「プレスフィットBB」には昔から抵抗があり、ずっとねじ切りの「スレットBB」を使用してきたが、今回は第3のBB規格?と噂されている「スレットフィットBB」を購入してみた。


プレスフィットBB規格のフレームにベアリングの挿入されたシェルを左右からねじ込み固定する。シマノのホローテックⅡ(BBR-60)よりもスムーズに取付ができたので、作業性は非常に良かった。機構上、ベアリングの回転も若干であるがスムーズだが、シールド能力は低そうなので、こまめなグリスアップは必要かも。

メーカーによってはフレームとの相性や公差があり、取り付けできないものもあるようです。サーベロも「ウィッシュボーン」のBBは公差により取付できないものがあるとの情報を入手したので、今回はTOKENのBBを採用した。

スレットフィットはBB廻りの剛性アップと、圧入式に起こりがちな音鳴りにも効果があるとのことで、完成したら検証してみます。





1台目からバラ完で組み上げるのは相当の勇気が必要ですが、2台目以降で乗せ換えや買い替えを検討している方は、是非とも自身でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。





次回は、 ロード組み上げのススメ ~工具編~ と題して必要な工具。あったら便利。これは不要だったな。などを書いてみたいと思います。




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