ロード組み上げのススメ ~工具編~
「ロードバイクは自身でメンテナンスをする派」 EQMEN RACINGのもっちゃんです。
自分でやれば工賃かからないから、そのぶん機材等に投資できるぜヤッホー!と思っていたら
今まで買ってきた工具と工賃ってそんなに変わんなくね?と最近思いはじめました。
今後のことを考えての初期投資と自分に言い聞かせつつ、今回は
自身でロードバイクのメンテナンスや組立をする際に必要な工具類
にスポットを当てて紹介していきます。
私はリムブレーキモデルを使用しているので、ディスクブレーキモデルで使用する工具は誰か追記してくれないかな(笑)
バラ完に挑戦してみたいと思っている人や、日々のメンテナンスを自分でやってみようかなといった人の助けになれば思います。
アーレンキー(六角レンチ)
書かずともみな所持していると思いますが・・・
セットになっているものがオススメです。割高ですがT型のものもあり、こちらの方が勝手は良いです。写真の太いものはペダル用で、ペダルの種類によってはペダルレンチでなくこれで取付けるものもあります。メーカーによってはトルクス(星型のような見た目)を採用しているものもあります。
余談ですが、5mmのアーレンキーだけ1本追加購入しているのは、カンパーニョーロやフルクラムのホイールハブをメンテナンスする際はロックナットを外すのに2本必要となるためです。
ドライバー
これも持ってますね。先端が磁石のようになっているものや、握りやすい物を選ぶと良いです。
タイヤレバー
アーレンキー、ドライバー、タイヤレバーはロードバイクの「三種の神器」です。
タイヤレバーは様々なメーカーから出ているので、いくつか使ってみて自分に合っている物を探すのをオススメします。出先でのパンク修理では使いやすい物が良いですし、タイヤやホイールって値段が高いパーツですからね。
トルクレンチ
カーボンフレーム(カーボン製パーツ)を所持しているのであれば持っていて損はありません。
値段はピンキリですが、各メーカーの公表しているトルクの管理値は20〜30%くらい値に幅があることが多いので、個人的には先ずは安いものでも良いと思ってます。
ペダルレンチ
ペダル取り付けに使います。普通のレンチでは駄目です。
ペダルは高いトルクをかけて取付ける部分なので、柄の長いものが使いやすいです。
レンチ
先ほども記載をしたカンパーニョーロやフルクラムのホイールメンテナンスの際に、オーバーロックナットを外す際に使用します。最近のモデルはシャフトがアルミ製なので、薄型のものや100均の安物レンチでは噛みあわせ部を舐めてしまってシャフトが駄目になってしまいます。
14mmのレンチにスチールテープを2枚ほど(+0.2mm)貼って調整します。幅は5.5mmほどが良いです。
メジャー
ポジション出しに使用します。
ロードバイクで使用するものは2mもあれば十分ですので、安いやつを1つ準備しておくと良いです。
ワイヤーカッター・金ヤスリ・(千枚通し)
ブレーキワイヤーやシフトワイヤーを取り付けたり、交換する際に使用します。
カッターはアウターケーブルとインナーケーブルの兼用モデルが1本あればOKです。
アウターケーブルは切断後に切断面を綺麗にする必要があります。
金ヤスリは荒目(#100から150程度)と中目(#300〜400程度)の両面タイプがあると綺麗に仕上げられます。
また、アウターケーブル切断面は潰れてしまう事が殆どですので、カッターに付属の針か、無ければ千枚通しを使って切断面の整形をします。100均で売っているやつで十分です。
チェーンカッター・(ペンチ)
携帯用のものでも良いと思います。出先などで落車してリアディレイラーが破損してもチェーンを繋ぎなおして固定ギアのようにすれば自走できる場合がありますので、余裕があれば携帯していたい工具です。
ペンチはアンプルピンを折る用。これも100均で十分です。
ミッシングリンクの場合は専用プライヤーが必要です。
カセットリムバーセット
カセットスプロケットの脱着に使用します。
使用頻度は低い工具です。バラでも売っていますが、セットになっているものでOK。安いですし。
BBレンチ
これは使用しているBBに合わせて用意が必要です。
BB変える度に専用工具が必要になる事が多いので地味に出費が痛いです。
BBが多種多様なので、専用工具も同じくです。私はネジ切り派ですので圧入治具を使用した事がないのですが、一度はやってみたいですね。
ソー・ソーガイド・紙ヤスリ
コラムカットやシートポストのカットに使用します。
カーボンコラムなどを切断する際は、カーボン専用の刃を使用することをオススメします。
普通の金属用刃とくらべて、作業性や切断面の綺麗さが雲泥の差です。
最近のトレンドはエアロフレームが多いですので、ソーガイドもエアロ形状対応のもがオススメです。私のように余計な出費が増えずに済みます。
さらに切断面をヤスリがけすると綺麗に仕上がります。
水平器
サドルやハンドルのポジション出しの基準に使用します。
このあたりは個々の性格にもよりますので必須ものではありません。
ブラシ類
工具では無いかもしれませんが、日々のメンテナンスに大活躍します。
ドライブトレインなどは使用後に少しブラッシングするだけで綺麗な状態が保てますし、砂などを除くことで機材の寿命も長くなると思います。
ゴムハンマー
以外と使ってます。
ハブシャフトやクランクシャフトの脱着、ヘット周りのベアリング類の取り外しなど。
鉄でも金属でもなく、ゴムハンマーなのがポイント。写真は100均のものです。
ステンレストレイ・茶漉し
ベアリング類の分解洗浄で大活躍します。
茶漉しの中にベアリングの玉を入れてパーツクリーナーで洗浄したり、細かなネジ類や小さなパーツを置いておくのにも使えますので、準備しておきたいアイテムです。
ブレーキチューナー
ブレーキシューの位置決めや、トーインも簡単につけられます。
無くても問題ありませんが、あるとセッティングが非常に楽で正確です。
複数のホイールを所持していて、ホイールによってブレーキパットも交換する必要がある場合などは
重宝するのではないでしょうか。
写真のタイプはリムハイトが高いホイールには使用できないのが難点です。
チェーンチェッカー
チェーンの伸びを図る定規です。
最初の頃は使っていましたが、大抵は伸びきる前にチェーン交換してしまうので最近はお蔵入りです。走行距離で更新すると決めてしまえば不要な気がします。
ワイヤープライヤー
ロードバイクはワイヤーの張りが調整できるので、速攻で使用しなくなりました。購入は不要です。
チェーンキーパー
ついでに少しだけケミカル類の内容も・・・
ネジ緩み止め剤
ピポットブレーキやエンド金具の取付などの際にネジ部分に塗布するものです。
中強度が1本あれば全て賄えると思います。
カーボンアッセンブリーベースト
カーボンフレームを使用しているなら準備しておきたいアイテムです。
カーボンシートポストなどの摩擦面に塗布することで金具の締め付けトルクを低く設定できる=カーボンへのダメージを低減できるものです。
珪砂のような小さい骨材を添加しているものが多く、これで摩擦力を高めているようです。
普通のグリスと間違えないようにしないと大変なことになります。
タイヤパウダー
主にクリンチャータイヤで使用します。
タイヤとチューブの固着を防ぐ、ゴムの劣化を低減するなどの効果があるようです。
取付時も楽になるようです。
あまり違いがわかりませんが、少なくともデメリットは何も無いので使用しています。
こう見ると揃える工具はそれなりな種類があるので、必要に応じて購入するものやグレードを選んでも良いのでは無いでしょうか。
今回は記載をしなかったホイールの振れ取り台やニップル回しは所持していません。振れ取りなどは持込でも安くやってくれるところがあるので、費用対効果を考えてそちらにお願いしてしまいます。
次回予定は「ロード組み上げのススメ ~失敗編~」と題して、私の失敗談を紹介したいと思います。
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